シマノ製 マウンテンバイク(ALIVIO・アリビオ)MTB用の クランクセット FC-M391 170mmを短くするべく、マシニングセンターでポケット加工を実施。さらに、クランク取り付け穴(コッタレスの穴中心)から110mmと135mmの位置に新たにデュアル穴を新設しました。最後にペダルを取り付け出来るようにフライス盤のクイル付きを使って極力垂直にタップ穴加工。
課題:大人用のクランクセットを子供用(足が短い人向け)に削り出しの追加工。
この課題を在庫で販売しているOKK製の中古マシニングセンターPCV-40で、切削テスト(CNCカスタム加工)を実施しました。
削り工程としては特に難しい問題はありませんでしたが、クランクの平面に対して垂直にペダル穴加工を実施しなければ、自転車を漕いでいてペダルがウネウネしてしまいます。ワークをクランプする際に平面の部分を探すのに苦労しました。さらに左右のクランクでギア取り付けの分、曲がり具合が違うんですね。
また、国内の製品はミリ規格がほとんどの為、タップで迷うこともないのですが、自転車の部品はもともとが舶来製品の為、インチ規格なんですね。さらに、右側のクランクは正ネジですが、左側のクランクは逆ネジになっています。(なんとも面倒臭い) インチ規格、さらに逆ネジと来たものですから在庫でこの条件を満たすタップなんで1日掛かって探してもも見つかりません。この軽作業の為に新規にタップ購入すれば高く付いてしまいます。そこで我々が考えた答えは。。。。
自転車のタイヤパンク修理や、ブレーキのワイヤー交換なんかは簡単なのですが。こんな誰も考えもしないマニアックな加工に1日かかりました。
このような試みは、部品を交換するだけのDIY的なカスタムエンジニアリング(いわゆるチェンジニア)に留まらず、必要・最適な部品(モノ)をつくりだすカスタムエンジニアリング?と感じます。(どこかを探せば売っているのでしょうけど)
とにかく常日頃から、機械の部品を交換するだけのチェンジニアにはなるな。部品を交換して機械の性能を上げて、さらにお客様の要望にお応えして行こう!ってな意気込みです。
なお、この映像は中古機械の運転の実演と販売を目的としております。
このような自転車および自転車部品の改造は、ご自身あるいはその他の通行人の生命に危険を及ぼす可能性が大きいですから、決してマネをなさらないでください。
また、我々はこのようなカスタムについて技術提供および技術指導などの請け負いは行っておりません。
中古機械の事ならお任せください。
試運転の様子をビデオでお届けしてます。